2021年9月9日木曜日

CLを気にしましょう

  一般臨床ではCLは軽視されていると思います。たぶんですが、多くの病院ではCLだけをオーダーすることがないです。私の知る範囲ではNaとCLはセットでオーダーとなっています。血液ガス分析で検査した場合でもCLは自動的に検査されます。


 常にNa-CLを計算している!と言う方がおられたらすみません。是非多くの方に広めてください。


 さて、CLが低い場合は、HCO3が増えているかアニオンギャップ(AG)が増えているかどちらかだと思われますが、低ナトリウム血症の場合も低下します。


 低ナトリウム血症の時は補正CLを計算してみましょう。簡単な計算です。

 補正CL=CL×140÷Na


 簡単でしょ。是非計算して頂き、低い場合にはCL欠乏による代謝性アルカローシスを疑いましょう。


 あとCLが高い場合はHCO3が低下した場合と思われます(AGはそれほど低下できません)。しかし、ブロム(睡眠薬中毒など)やヨード(PAMや造影剤投与後など)によって偽性高値を示す場合もあります。覚えておきましょう。


参考文献

米川修:苦手を得意に!血液ガスOne step more:臨床検査領域編:アニオンギャップ(AG)の有効な使い方−pitfallを絡めて−. 日本内科学会雑誌108:2507-2511, 2019

(内科学会雑誌は発行されてから1年たつとJ-STAGEの内科学会の所に載りますが、何故かこのシリーズの文献は載っていません)

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