一時的な意識障害の患者さんが来られた時に、失神なのか痙攣なのか鑑別に困ることがあります。救急外来では痙攣が治まっていることが多いですし、現場を目撃した人がいないとなおさらです。
そんなときに役立つのが乳酸です。例えば以下のような60歳ぐらいの女性のデータを示します。
PaCO2 43.7 mmHg
PaO2 393.7 mmHg
HCO3 12.2 mmol/L
BE −17.6mmol/L
Anion Gap 30.2 mmol/L
Lac 13.47 mmol/L
Anion Gap 30.2 mmol/L
Lac 13.47 mmol/L
100%酸素投与下でのデータで、この方は意識障害が続いており、痙攣も目撃されていたので、データがなくても分かりますが、乳酸値が非常に高いです。乳酸値が2.5以上かどうかで判断すると、感度73%、特異度97%とのことです。こちらのブログをご覧ください。
他にもアンモニアやプロラクチン、CKが有用のようですが、一番大事なのは問診と身体所見であることはお忘れなく。