2019年12月31日火曜日

Stewart法を勉強しましょう、リンをオーダーしましょう

 最近Stewart法という血液ガス分析の方法が注目されているようです。私も勉強中ですが、非常に面白いです。是非皆さんも!

 英語が得意な方は、こちらのサイトなどいかがでしょうか。

 私もしっかり離解していないので、一つずつ、、、、、、、

 取りあえず、血液ガス分析、生化学検査としてNa、CL、リン、アルブミンを測定します。

 それを用いて強イオン差(SID)を計算します。SIDは以下の二通りで計算できます。
①Na-CL
②HCO3+Alb(mEq/L)+P(mEq/L)
  =HCO3+Alb(g/dL)×2.8+P(mg/dL)×0.6

 通常両者は同じなのですが、差が出る場合があり、①-②をSIDギャップと言います。

 今回は書きませんが、②とSIDギャップ、Na、CL、Alb、Pの6つが高いか低いかで代謝性アシドーシスの鑑別が出来るそうです。

 少しずつ勉強しましょう。

<今回の極論ポイント>
 血液ガスをオーダーしたら、アルブミンとリンもチェックしてみましょう。オーダーする習慣がなければ、今度からオーダーしましょう。

2019年12月30日月曜日

電解質は血液ガスで見て良いのか?

 非常に久しぶりの投稿です。

 血液ガス分析をすると、一緒にナトリウムとカリウムが測定できます。よって、自動的にアニオンギャップも計算されます。非常に便利ですが、解釈に注意が必要だって知っていましたか?!

 ある先生の本に書いてありましたが、血液ガス分析の器械を作っている業者さんが、電解質はあくまでオプションですので、、、、、、、と言われたそうです。

 血液ガス分析で測定されたNaはやや低く、CLはやや高く測定されるのだそうです。血液ガス分析では全血を検体とするのに対して、生化学検査は血清を検体とするので、そうなるのだそうです。

 よって、血液ガス分析で自動的に計算されているアニオンギャップは、やや低めに出ると考えておいた方がよいです。アメリカでは生化学検査としてHCO3を測定するのが普通だそうで、アメリカの本を読む時には注意しなければならないようです。

 よって、血液ガス分析だけをすると言うのはあまり推奨されないかも知れません。上記の欠点?を知っていれば良いのですが。以前勤めていた病院のICUには、血液ガス分析の器械がありましたが、電解質は測定できないように設定が変更されていました。それいいかもです。

<今回の極論ポイント>
 血液ガスを採血したら、生化学で電解質もオーダーしましょう。