今日はこちらの論文の紹介です。著者の先生による新しい血液ガスの解釈法です。詳細は文献をお読み戴くのが良いですが、比較的長文で私には理解が出来ませんでした(当直明けで眠かったのもあるかも知れません)が、日本語ですので是非お読みください。呼吸性酸塩基平衡異常には適応しないと言うことです。
以下手順です(Step2までは生理学的アプローチと同じです)。
Step1 pHからアシデミアかアルカレミアか判定する。
Step2 PCO2とHCO3から一次性障害が呼吸性か代謝性かを判定する。
(のですが、呼吸性の場合にはこの方法は使わない)
Step3 ABC3つのギャップを計算し解釈する。
Anion gap:ΔAG=AG−12
Bicarbonate gap:BG=ΔAG−ΔHCO3=Na−CL−HCO3−12−(24−HCO3)=HCO3+ΔAG−24
=補正HCO3−24=Na-CL-36
CO2 gap:CG=PCO2−予想PCO2=PCO2−HCO3−15
(HCO3が10−40の範囲にある場合にのみ適応)
ΔAG>0 AG上昇型の代謝性アシドーシスがある。
ΔAG<0 意義は不明。
BG>0 代謝性アルカローシス
BG<0 非AG上昇型の代謝性アシドーシス
Step4 PCO2評価をする。
CG>0なら呼吸性アシドーシス、CG<0なら呼吸性アルカローシスと診断。
是非お試しください。
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