2020年1月2日木曜日

HCO3に15を足してみましょう

 呼吸性アシドーシスやアルカローシスがあるかどうかをチェックする場合、HCO3に15を足しましょう。超簡単ですね。

 例えばHCO3が15と低値(24程度が正常値です)を示す、代謝性アシドーシスであったばあい、15に15を足して30程度が予想されるPaCO2です。
 もし、PaCO2が40であれば、CO2は正常範囲ですが、代謝性アシドーシスの代償が不十分であり、呼吸性アシドーシスもあると考えます。また、PaCO2が25であった場合、やはり、PCO2が低いので呼吸性アルカローシスがあると考えます。
 これはどんな場合にも当てはまるそうです。

 よって、血液ガスをとったらHCO3に15を足してしましょう。そして、PacO2がその値と同じ位であれば、PaCO2が下がっていたとしても、それは代償の範囲であると考えることが出来ます。

2020年1月1日水曜日

低アルブミン血症があると代謝性アルカローシスになります

 皆様あけましておめでとうございます。

 今年はこのブログをもっと頻繁にアップしたいと考えました。よろしくお願いします。

 さて、今年の最初はアルブミンです。私も知りませんでしたが、アルブミンは酸なのだそうです。酸とは「水溶液中で電離して、水素イオンを生じる物質」と定義されています。

 アルブミンは血液中でHイオンを放出しますので酸となります。

 よって、アルブミンが低くなる(高くなることはあまりないので初心者は考えなくて良いでしょう。私も初心者)と代謝性アルカローシスになります。

 私の受持患者さんは、血液ガスをとると代謝性アルカローシスの人が多かったので、ずっと疑問に思っていたのですが、これを知ってとてもスッキリしました!生理食塩水を入れても治るはずはなく、アルブミンが上がるように栄養管理をする以外にないと言うことが分かりました。

<今回の極論ポイント>
 血液ガス分析をしたら、低アルブミン血症がないかチェックしましょう。