2017年12月4日月曜日

電解質のデータを早く知りたい場合に血液ガスが有効です。

 以前他院であった事例です。

 状態の悪い患者さんが運ばれてきて、採血をして、心電図をとって、、、、、、、とやっていたところ、患者さんが心停止してしまい、結局亡くなってしまいました。

 心肺蘇生中にカリウムが高値だという連絡があったので、カルチコールを投与したのですが、反応はなかったようです。

 心電図モニターでT波が高いとか、QRS幅が広いとかあったのかも知れませんが、担当していた先生も、看護師さんも経験が少ない方々だったようです。気付かなかったのか、気付いたけれど言えなかったのか、、、、、、、

 どちらにしても、血液ガスをとっていれば、心肺停止になる前にカリウムが高い事が分かったのではないかと思います。後出しじゃんけんではありますが。

 救急外来では、よく分からなかったら血液ガスをとることをお勧めしています。たとえ、元気な人ですらかつ、いわんや状態の悪い人おやです。

<今日の極論ポイント>
 救急外来では遠慮なく血液ガスをとりましょう。静脈血ガスでもいいです。

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