35歳の男性が息苦しいという事で来院しています。SpO2は100%でした。
おかしいなと思って採血しました。静脈血です。
pH 7.503
PCO2 27.9 mmHg
PO2 54.3 mmHg
HCO3 21.4 mol/L
pHが7.4以上なのでアルカローシスが主体です。
PCO2が低値なので呼吸性アルカローシスです。
PCO2は12.1低下していると考えると、pHは、7.4+0.008×12.1=7.497ぐらいになります。
よって、この患者さんは単純な呼吸性アルカローシスと言う事になります。
他の検査で大きな異常はなく、過換気症候群と考えられました。
SpO2が99%以上ならおかしいというお話は、以下の本の69ページに載っています。他にもSpO2の値を見ても9割以上の医師の方針が変わらなかったという事が書かれており、特に救急外来ではSpO2よりも呼吸数を重視しましょうと書かれています。
<本日の極論ポイント>
酸素投与をしていない患者さんのSpO2が99%以上だったら患者さんに何か異常が起きていると考えましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿