2020年7月30日木曜日

患者さんにきちんと説明しなければ

 先日別の先生が担当された患者さんですが、救急外来に来られて色々検査をし、異常がなく、症状も改善したので帰宅された方が、検査結果の異常値について説明して欲しいと私の外来に来られました。

 見てみると、静脈で血液ガスを採血していました。異常値はそれについてでした。以下にデータを載せます。

pH 7.347
PCO2 53.1
PO2 20.5
HCO3 28.5
BE 1.8
tCO2 30.1
tHb 14.1
Ht 41
O2Hb 25.7
COHb 0.3
MetHb 1.6
HHb 72.4
sO2 26.2
O2CT 5.1

 それぞれ正常値も載っていましたので、患者さんはチェックをされて、これらの異常について説明して欲しいと言われました。順番に説明しました。

 pHがやや低いですが、これはPCO2が高いためでしょう。PCO2は静脈血では評価できないとされています。pHが低いのは救急車で来られた時に調子が悪かったためと思います。今はお元気なので、この時は低いですが、今は問題ないでしょう。心配なら再検査しますが、、、、、(検査は希望されませんでした)
 PCO2は静脈血では評価しないとされています。少し高いですが、気にされなくて良いです。
 PO2は静脈血なので当然低いです。
 HCO3がやや高いですが、これはPCO2が高いための身体の正常な反応です。軽度の上昇なので気にされなくていいです。
 tCO2はHCO3+0.0307×PCO2ですので当然少し高いです。
 O2Hbは静脈血なので、当然酸素と結合しているHbが減ります。
 MetHbは少し高いですが気にしなくて良いです。
 HHbは静脈血なので、当然酸素と結合していないHbが増えます。ちなみに、O2Hb+HHb+COHb+MetHb=100です。
 sO2は血液ガスで産出した酸素飽和度SO2です。sO2=25.7÷(25.7+72.4)です。たぶん。
 O2CTはCaO2のことです。1.34×Hb×SO2+0.003×PO2ですから、当然静脈血では低下します。

 検査項目の一つ一つを正常値と照らし合わせてチェックする患者さんもおられるんですね。説明不足で申し訳なかったです。


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