これは以下の計算で導かれます。
補正HCO3=HCO3+ΔAG
ΔAG=AG−12=Na−CL−HCO3−12
補正HCO3=HCO3+Na−CL−HCO3−12
補正HCO3=Na−CL−12
補正HCO3+12=Na−CL
Na−CLはAGが正常だったと考えた場合のHCO3と12を足した値となります。HCO3は24が正常ですので、厳密に言えば24+12=36を境に考えるべきでしょう。36以上なら代謝性アルカローシス、36以下なら代謝性アシドーシスです。
しかし、低アルブミン血症の場合のAGはAG+2.5×(4−Alb)でした。4はアルブミンの正常値であり、4.4でも4.5でもいいです。0.5×2.5=1.25であり、大きく変わりません。これを入れたNa−CLを書くと以下のようになります。
Na−CL=補正HCO3+12−2.5×(4−Alb)
例えばAlbが2だったとすると、Na−CL=補正HCO3+17となり、41が正常となります。厳密に言えば補正した方が良いかもしれませんね。Albが3だったら補正はしなくても良いかもしれません。
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