2020年5月8日金曜日

AG(アニオンギャップ)とは?

 アニオンギャップとかAG(anion gap)という言葉が出てきます。血液ガスを測定したら自動的に計算されているはずですので、必ずチェックしましょう。また、血液ガス分析で測定された電解質で計算したAGは低めに出る(こちらの記事参照)とされていますので、自分で生化学検査も用いて計算してみましょう。

 さて、アニオンギャップって一体何なんだ?と思いますよね。なんで、そんなものを計算しなければならないのだ!と。しかし、とても重要なのです。これは一言で言えば、AGが上昇していれば酸が増えている、つまり酸が増えたために起こる代謝性アシドーシスがあると言うことです。酸が増えない代わりに重炭酸が減る代謝性アシドーシスもあります。

 臨床で大切なのは循環障害や低酸素、代謝障害などで乳酸などの酸が増えた場合です。今は乳酸値が測定できる(と言うか測定できない血液ガスの器械は、クリープを入れないコーヒーのような物、、、、、古い!)のであまり必要ないかもしれませんが、乳酸以外にも酸はありますので、是非計算したいです。

 pHが高くても、AGが高ければ代謝性アシドーシスもあるということが分かります。逆に言えば、よく分からなかったら、AGだけ見て治療すれば良いです(他の事は血液ガスを見なくても他で分かります)。AGが高い場合には、低酸素はないか、循環障害はないか、ビタミンB1欠乏はないか、糖尿病性ケトアシドーシスやアルコール性アシドーシスなどはないかチェックしましょう。これもよく分からなければ、酸素投与、輸液、ビタミンB1投与などを行なえば良いです。

 分かりやすい講義や著書で有名な田中竜馬先生は、血液ガスの講義でアニオンギャップを必ず計算しましょう!と語っておられました。是非やってみましょう。

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