呼吸性アシドーシスやアルカローシスがあるかどうかをチェックする場合、HCO3に15を足しましょう。超簡単ですね。
例えばHCO3が15と低値(24程度が正常値です)を示す、代謝性アシドーシスであったばあい、15に15を足して30程度が予想されるPaCO2です。
もし、PaCO2が40であれば、CO2は正常範囲ですが、代謝性アシドーシスの代償が不十分であり、呼吸性アシドーシスもあると考えます。また、PaCO2が25であった場合、やはり、PCO2が低いので呼吸性アルカローシスがあると考えます。
これはどんな場合にも当てはまるそうです。
よって、血液ガスをとったらHCO3に15を足してしましょう。そして、PacO2がその値と同じ位であれば、PaCO2が下がっていたとしても、それは代償の範囲であると考えることが出来ます。
血液検査を読みながら色々学べたらと思います。 難しいことは分かりませんから、できるだけ簡単に! よって一つの記事に少しのことしか書かないようにしています。物足りない方はこのブログを読む必要のない知識のある方です。色々教えていただければ幸いです!
2020年1月2日木曜日
2020年1月1日水曜日
低アルブミン血症があると代謝性アルカローシスになります
皆様あけましておめでとうございます。
今年はこのブログをもっと頻繁にアップしたいと考えました。よろしくお願いします。
さて、今年の最初はアルブミンです。私も知りませんでしたが、アルブミンは酸なのだそうです。酸とは「水溶液中で電離して、水素イオンを生じる物質」と定義されています。
アルブミンは血液中でHイオンを放出しますので酸となります。
よって、アルブミンが低くなる(高くなることはあまりないので初心者は考えなくて良いでしょう。私も初心者)と代謝性アルカローシスになります。
私の受持患者さんは、血液ガスをとると代謝性アルカローシスの人が多かったので、ずっと疑問に思っていたのですが、これを知ってとてもスッキリしました!生理食塩水を入れても治るはずはなく、アルブミンが上がるように栄養管理をする以外にないと言うことが分かりました。
<今回の極論ポイント>
血液ガス分析をしたら、低アルブミン血症がないかチェックしましょう。
今年はこのブログをもっと頻繁にアップしたいと考えました。よろしくお願いします。
さて、今年の最初はアルブミンです。私も知りませんでしたが、アルブミンは酸なのだそうです。酸とは「水溶液中で電離して、水素イオンを生じる物質」と定義されています。
アルブミンは血液中でHイオンを放出しますので酸となります。
よって、アルブミンが低くなる(高くなることはあまりないので初心者は考えなくて良いでしょう。私も初心者)と代謝性アルカローシスになります。
私の受持患者さんは、血液ガスをとると代謝性アルカローシスの人が多かったので、ずっと疑問に思っていたのですが、これを知ってとてもスッキリしました!生理食塩水を入れても治るはずはなく、アルブミンが上がるように栄養管理をする以外にないと言うことが分かりました。
<今回の極論ポイント>
血液ガス分析をしたら、低アルブミン血症がないかチェックしましょう。
2019年12月31日火曜日
Stewart法を勉強しましょう、リンをオーダーしましょう
最近Stewart法という血液ガス分析の方法が注目されているようです。私も勉強中ですが、非常に面白いです。是非皆さんも!
英語が得意な方は、こちらのサイトなどいかがでしょうか。
私もしっかり離解していないので、一つずつ、、、、、、、
取りあえず、血液ガス分析、生化学検査としてNa、CL、リン、アルブミンを測定します。
それを用いて強イオン差(SID)を計算します。SIDは以下の二通りで計算できます。
①Na-CL
②HCO3+Alb(mEq/L)+P(mEq/L)
=HCO3+Alb(g/dL)×2.8+P(mg/dL)×0.6
通常両者は同じなのですが、差が出る場合があり、①-②をSIDギャップと言います。
今回は書きませんが、②とSIDギャップ、Na、CL、Alb、Pの6つが高いか低いかで代謝性アシドーシスの鑑別が出来るそうです。
少しずつ勉強しましょう。
<今回の極論ポイント>
血液ガスをオーダーしたら、アルブミンとリンもチェックしてみましょう。オーダーする習慣がなければ、今度からオーダーしましょう。
英語が得意な方は、こちらのサイトなどいかがでしょうか。
私もしっかり離解していないので、一つずつ、、、、、、、
取りあえず、血液ガス分析、生化学検査としてNa、CL、リン、アルブミンを測定します。
それを用いて強イオン差(SID)を計算します。SIDは以下の二通りで計算できます。
①Na-CL
②HCO3+Alb(mEq/L)+P(mEq/L)
=HCO3+Alb(g/dL)×2.8+P(mg/dL)×0.6
通常両者は同じなのですが、差が出る場合があり、①-②をSIDギャップと言います。
今回は書きませんが、②とSIDギャップ、Na、CL、Alb、Pの6つが高いか低いかで代謝性アシドーシスの鑑別が出来るそうです。
少しずつ勉強しましょう。
<今回の極論ポイント>
血液ガスをオーダーしたら、アルブミンとリンもチェックしてみましょう。オーダーする習慣がなければ、今度からオーダーしましょう。
2019年12月30日月曜日
電解質は血液ガスで見て良いのか?
非常に久しぶりの投稿です。
血液ガス分析をすると、一緒にナトリウムとカリウムが測定できます。よって、自動的にアニオンギャップも計算されます。非常に便利ですが、解釈に注意が必要だって知っていましたか?!
ある先生の本に書いてありましたが、血液ガス分析の器械を作っている業者さんが、電解質はあくまでオプションですので、、、、、、、と言われたそうです。
血液ガス分析で測定されたNaはやや低く、CLはやや高く測定されるのだそうです。血液ガス分析では全血を検体とするのに対して、生化学検査は血清を検体とするので、そうなるのだそうです。
よって、血液ガス分析で自動的に計算されているアニオンギャップは、やや低めに出ると考えておいた方がよいです。アメリカでは生化学検査としてHCO3を測定するのが普通だそうで、アメリカの本を読む時には注意しなければならないようです。
よって、血液ガス分析だけをすると言うのはあまり推奨されないかも知れません。上記の欠点?を知っていれば良いのですが。以前勤めていた病院のICUには、血液ガス分析の器械がありましたが、電解質は測定できないように設定が変更されていました。それいいかもです。
<今回の極論ポイント>
血液ガスを採血したら、生化学で電解質もオーダーしましょう。
血液ガス分析をすると、一緒にナトリウムとカリウムが測定できます。よって、自動的にアニオンギャップも計算されます。非常に便利ですが、解釈に注意が必要だって知っていましたか?!
ある先生の本に書いてありましたが、血液ガス分析の器械を作っている業者さんが、電解質はあくまでオプションですので、、、、、、、と言われたそうです。
血液ガス分析で測定されたNaはやや低く、CLはやや高く測定されるのだそうです。血液ガス分析では全血を検体とするのに対して、生化学検査は血清を検体とするので、そうなるのだそうです。
よって、血液ガス分析で自動的に計算されているアニオンギャップは、やや低めに出ると考えておいた方がよいです。アメリカでは生化学検査としてHCO3を測定するのが普通だそうで、アメリカの本を読む時には注意しなければならないようです。
よって、血液ガス分析だけをすると言うのはあまり推奨されないかも知れません。上記の欠点?を知っていれば良いのですが。以前勤めていた病院のICUには、血液ガス分析の器械がありましたが、電解質は測定できないように設定が変更されていました。それいいかもです。
<今回の極論ポイント>
血液ガスを採血したら、生化学で電解質もオーダーしましょう。
2019年4月5日金曜日
pHはピーエッチ?ペーハー?
久しぶりの投稿です。今以下の本を読んでいます。初学者にも分かりやすい本ですのでお勧めです。
酸塩基平衡の考え方 丸山一男著 南江堂
その本の最初の方に、pHをペーハーと読むのは年配者と書かれていて驚きでした!そっか、これはドイツ語読みなので、現在は英語読みでピーエッチと教えているのだそうです。学校の先生をしている人に聞いたら、やはりピーエッチと教えているんだそうです。
医療業界ではピーエッチと聞いた事があまりないのですが、それは働き始めるとみんながペーハーと言っているから訂正されるためなんだそうです。
これから研修医の先生たちがピーエッチと言っていたら訂正しないように気をつけないといけないですね。
酸塩基平衡の考え方 丸山一男著 南江堂
その本の最初の方に、pHをペーハーと読むのは年配者と書かれていて驚きでした!そっか、これはドイツ語読みなので、現在は英語読みでピーエッチと教えているのだそうです。学校の先生をしている人に聞いたら、やはりピーエッチと教えているんだそうです。
医療業界ではピーエッチと聞いた事があまりないのですが、それは働き始めるとみんながペーハーと言っているから訂正されるためなんだそうです。
これから研修医の先生たちがピーエッチと言っていたら訂正しないように気をつけないといけないですね。
2018年11月28日水曜日
痛みが強くて過換気になった患者さん
30歳ぐらいの男性が尿管結石による痛みで来院されました。激しい痛みのため冷や汗をかいていました。ペンタゾシン30mgを静注して対応しました。
酸素投与なしでSpO2が100%を示しており、これは異常値とされていますので、血液ガスをとりました。呼吸回数は30/分でした。
pH 7.660
PaCO2 16.3 mmHg
PaO2 118.4 mmHg
HCO3 18.0 mmol/L
Anion Gap 15.3 mmol/L
Lac 1.51 mmol/L
と言うデータでした。まず酸素可能を評価します。A-aDO2=150−118.4−16.3/0.8=11.2となり、酸素化能障害はありません。低酸素のために過換気になったのではないと考えられます。
pHの上昇とPaCO2の低下が見合っているかどうか考えます。PaCO2が1低下するとpHは0.008上昇するとされていますので、予想されるpH=7.4+0.008×(40−16.3)=7.59程度となります。過換気による異常+代謝性アルカローシスがあると考えて良いでしょう。しかし、この人では追求しませんでした。
結構強そうな男性でも痛みによって過換気になるのだなあと思った一例でした。
酸素投与なしでSpO2が100%を示しており、これは異常値とされていますので、血液ガスをとりました。呼吸回数は30/分でした。
pH 7.660
PaCO2 16.3 mmHg
PaO2 118.4 mmHg
HCO3 18.0 mmol/L
Anion Gap 15.3 mmol/L
Lac 1.51 mmol/L
と言うデータでした。まず酸素可能を評価します。A-aDO2=150−118.4−16.3/0.8=11.2となり、酸素化能障害はありません。低酸素のために過換気になったのではないと考えられます。
pHの上昇とPaCO2の低下が見合っているかどうか考えます。PaCO2が1低下するとpHは0.008上昇するとされていますので、予想されるpH=7.4+0.008×(40−16.3)=7.59程度となります。過換気による異常+代謝性アルカローシスがあると考えて良いでしょう。しかし、この人では追求しませんでした。
結構強そうな男性でも痛みによって過換気になるのだなあと思った一例でした。
2018年9月23日日曜日
高濃度酸素を投与するとA-aDO2が開大する理由
またまた久しぶりの投稿です。
今回は他のページの引用です。こちらのページをお読みください。リンク先がなくなると困りますので、以下に私なりの解説です。
肺胞気動脈血酸素分圧較差というのがあります。血液ガスをとったら必ず評価するように研修医の先生に伝えています。A-aDO2が分からない方は、別に解説していますのでご覧ください。
このA-aDO2を酸素投与をしない状況で採血したデータでしか評価してはいけないという人がいます。なぜなら、高濃度酸素を投与していると、それだけでA-aDO2が上昇してしまい、患者さんの状態が悪いから上昇しているのかどうかが分からないからです。
しかし、酸素投与をされてきた患者さんの酸素を中止して、ある程度の時間酸素投与なし(10分程度? )にしてから採血するというような行動は、患者さんを危険にさらすことになるかも知れませんので、あまりしません。どう評価するかは、別に学んで頂くとして、何故高濃度酸素を投与するとA-aDO2が上昇(開大するともいいます)するのでしょうか。
全身から帰ってきた血液は、肺胞で酸素を充分受けて、例えばPO2が100mmHg位になって肺から出て、左心室を通り、全身に行きます。 しかし、リンク先によれば、3%程度の血液は肺胞で酸素化を受けずに動脈に送り出されるそうです。
静脈血の酸素分圧が30mmHgだったとします(これは適当です)。肺から出てきた血液のPO2が100mmHgだった場合(酸素投与なし)と400mmHgだった場合(例えば、酸素15L/分)を考えてみましょう。
酸素投与なしの場合、(100×97(%)+30×3)÷100=97.9となり、PaO2は98程度になります。酸素投与をして肺静脈内のPO2が400の場合(400×97%+30×3)÷100=389となり、酸素の低下の程度は5倍近いです。
酸素化を受けていない3%の血液の酸素分圧と97%の酸素分圧の差が大きくなれば、A-aDO2に及ぼす影響は大きくなりますよね。よって、高濃度酸素を投与するとA-aDO2が高くなるのです。
今回は他のページの引用です。こちらのページをお読みください。リンク先がなくなると困りますので、以下に私なりの解説です。
肺胞気動脈血酸素分圧較差というのがあります。血液ガスをとったら必ず評価するように研修医の先生に伝えています。A-aDO2が分からない方は、別に解説していますのでご覧ください。
このA-aDO2を酸素投与をしない状況で採血したデータでしか評価してはいけないという人がいます。なぜなら、高濃度酸素を投与していると、それだけでA-aDO2が上昇してしまい、患者さんの状態が悪いから上昇しているのかどうかが分からないからです。
しかし、酸素投与をされてきた患者さんの酸素を中止して、ある程度の時間酸素投与なし(10分程度? )にしてから採血するというような行動は、患者さんを危険にさらすことになるかも知れませんので、あまりしません。どう評価するかは、別に学んで頂くとして、何故高濃度酸素を投与するとA-aDO2が上昇(開大するともいいます)するのでしょうか。
全身から帰ってきた血液は、肺胞で酸素を充分受けて、例えばPO2が100mmHg位になって肺から出て、左心室を通り、全身に行きます。 しかし、リンク先によれば、3%程度の血液は肺胞で酸素化を受けずに動脈に送り出されるそうです。
静脈血の酸素分圧が30mmHgだったとします(これは適当です)。肺から出てきた血液のPO2が100mmHgだった場合(酸素投与なし)と400mmHgだった場合(例えば、酸素15L/分)を考えてみましょう。
酸素投与なしの場合、(100×97(%)+30×3)÷100=97.9となり、PaO2は98程度になります。酸素投与をして肺静脈内のPO2が400の場合(400×97%+30×3)÷100=389となり、酸素の低下の程度は5倍近いです。
酸素化を受けていない3%の血液の酸素分圧と97%の酸素分圧の差が大きくなれば、A-aDO2に及ぼす影響は大きくなりますよね。よって、高濃度酸素を投与するとA-aDO2が高くなるのです。
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