前回もう使わないと書いた分圧の単位であるmmHgですが、何故そうなったのか、少し勉強してみます。
こちらのサイトに図入りで解説されていますのでそちらをご覧ください。
問題点は何かと言えば、測定した場所によって水銀の体積や重力が異なるため、正確な比較が出来ないということです。物質は温度によって体積が変わります。例えば、ある場所での気温が0度で血圧が110mmHgだった場合、気温が30度の場所では体積が増えるため、たぶんですが血圧は110mmHgより高くなります。水銀を使った昔の体温計はその理論を使っています。
また重力は場所や標高によって異なる(こちらのサイトを参照)ため、わずかではありますが、やはり値に差が出ます。
どちらも誤差の範囲ではありますし、そもそも実測の血圧(本当は動脈ラインが実測なんですが)も測る人によって差が出ますので、気にしなくても良さそうですが、厳密な値を求められる場合にはmmHgは適切ではありません。日本では血圧や動脈ラインなどの圧のみに許可されているようです。私たちの次の世代ぐらいには、圧力の単位がPa(パスカル)に変わる可能性が高いです。7.5mmHg =1kPaのようですので覚えておきましょう。
次回はTorr、torr、トルについて勉強しましょう。
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