こちらのサイトに書かれていた方法です。たねもと先生だからたねぽん法なのでしょう。
サイトにも書かれていますが、論文はこちらです。英語が得意な方はこちらをご覧ください。
代謝の問題を確認するのに、通常の方法だと6ステップ必要ですが、3ステップで良いというものです。血液ガスを取るの忘れた!と言う場合にも使えます。私はよく使っています。イオンは本来[]をつけるらしいですが、このサイトでは省略しています。
ここではステップ2と3を逆に記載します。血液ガス分析のデータがなくてもステップ2まで行えるからです。
ステップ1 補正HCO3を計算する。
補正HCO3−=Na−Cl−2.5×Alb
ステップ2 計算された補正HCO3をHCO3の基準値(24 mEq/L)と比較
HCO3計算値 > 26 代謝性アルカローシス
HCO3計算値 22から26の間 正常
HCO3計算値 < 22 代謝性アシドーシス(アニオンギャップ非増加)
ステップ3 補正HCO3の計算値とHCO3の測定値と比較
HCO3計算値 > HCO3測定値+2
測定できない陰イオン増加による代謝性アシドーシス(アニオンギャップ上昇)
HCO3計算値 HCO3測定値±2の範囲 変な物質は増えていない
HCO3計算値 < HCO3測定値−2
異常イオン増加(ブロム中毒、リチウム中毒、免疫グロブリン異常など)
ステップ1で計算したHCO3はAGが増加していないと仮定した場合のHCO3(補正HCO3と呼んでいます)です。この分析法の根拠は、サイトにも論文にも書かれているので知りたい方はご覧ください。
何と言ってもアニオンギャップの計算をしないなんて画期的です(似たような計算はしますが)。血液ガス分析のデータがなくても酸塩基平衡の解析が出来るのもいいですね!著明な低アルブミン血症がない場合には、Na−CLでも大丈夫です。それについてはこちらの記事とこちらの記事にに書きましたので良かったらご覧ください。
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