2020年6月30日火曜日

パルスオキシメーターは機能的動脈血酸素飽和度を測定しています。

 今回は手抜きです。

 タイトルについてはこちらの論文を読んでいただけば良いです。

 以前酸素飽和度は機能的酸素飽和度と分画酸素飽和度があるとお話ししました。機能的酸素飽和度は酸化ヘモグロビン÷(還元ヘモグロビン+酸化ヘモグロビン)で求められます。パルスオキシメーターはこちらを求めます(でないものもあるようですが)。

 ヘモグロビンは酸化と還元以外に一酸化炭素ヘモグロビン、メトヘモグロビンなどがあります。分母にこれら全てのヘモグロビンを入れた物が分画酸素飽和度です。

 よって、機能的酸素飽和度>分画酸素飽和度です。例えば一酸化炭素中毒では、通常のパルスオキシメーターは、一酸化炭素ヘモグロビンと酸化ヘモグロビンを区別できないので、機能的酸素飽和度>>分画酸素飽和度となります。

 血液ガス分析は静脈血で行って、酸素化はSpO2で見れば良いよと言う考えは、だいたい正しいのですが、時におかしな事になるので、動脈血で血液ガス分析を行うのは大切なことです。

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