2017年11月17日金曜日

血液ガスの勉強は少しずつやりましょう

 日本人は特にまじめです。特に、看護師さんは本当にまじめで、勉強会などがあれば熱心にメモを取って参加されています。

 しかし、血液ガスに関しては、是非辞めましょう。例えば、血液ガスについてと言う本を探せば、最近はわかりやすい本が出てきてはいますが、逆に相当分厚い本も売られています。つまりは、突き詰めるとそのぐらいでも足りないぐらいの内容だと言うことです。

 いきなりそんなことを勉強すると、挫折してしまいますので、少しずつやりましょう。全く分からないよりは、少しでも分かる方が良いです。pHは7.4が正常値の真ん中なんだなとか知れば良いです。あるいは、特別な注射器で採血するんだなとか。

 だんだん分かってきたら前に進めば良いです。

 今詳細なデータを見つけられないのですが、以前こんな話を聞きました。

・ある教育病院の指導医に血液ガスデータの解釈に自信があるかと質問したら、80%近くの医師がYesと答えたが、実際にきちんと解釈できた医師は半分にも満たなかった。
・別の教育病院では、研修医によって誤った解釈がされて、不適切な治療がされている患者さんが20%近くいた。こちらの論文をご覧ください。かなり前のデータではありますが。

と言うような話です。アメリカの論文だったと思います。根拠を調べてみます!

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